直感的な3Dモデリングソフト – Rhinoceros

プロダクトデザイナーにとって体の一部なくらい当たり前のスキル、3Dモデリング。

自分の頭の中にあるアイデアをリアルな表現に起こすことは、プレゼンテーションにおいて必須スキルです。

それゆえに自身が使いやすく、なおかつ汎用性の高いソフトは業務の効率化において大変重要です。
特に3Dモデリングのソフトはたくさんあり、慣れも必要なため敷居が高くどれを選んでよいか困っている方も多いと思われます。

今回はそのなかでも工業製品向けのモデリングソフトで、直感的な操作感が強みの「Rhinoceros」をご紹介したいと思います。

【CONTENTS】
● Rhinocerosってどんなソフトなの?
● Adobe Illustratorに似ている? 基本的な操作感
● 必要スペック・価格はどうなの?
● プラグインがあってこそ真価を発揮する
● まとめ:工業製品系の人は一度は触れてみてほしい!

Rhinocerosってどんなソフトなの?

Rhinoceros は Robert McNeel & Associates 社が開発し、日本では株式会社アプリクラフトが販売を行なっている、フリーフォームNURBSモデリングに特化した商用の製造業向け3次元CADソフトウェア(3Dサーフェスモデラー)です。
※Wikipedia様より引用
>Rhinoceros 3D

3Dモデリングには「ポリゴン」「NURBS」という2種類があります。
ポリゴンは読者の皆さまも聞いたことがある方が多いのではないでしょうか。
デコボコした3Dモデルを思い描いた方も多いですよね。
多角形の点と面で物体をモデリングするのが「ポリゴンモデリング」です。

ではRhinocerosで主流な「NURBSモデリング」とは何か。
NURBSモデリングは上記にもある通り別名「サーフェス(面)モデリング」と呼ばれるもので、一枚の板(面)を作成するモデリング手法です。

ポリゴンと何が違うんだ?という方もいらっしゃると思いますが、ポリゴンは作りたい形をひたすら多角形の集合体で表現していくのに対し、サーフェスモデリングはまず面から作っていきます。

詳細は省きますが作りたい形に対して、各面(一枚の皮)を作っていく手法のような認識だと思ってください。

ポリゴンのようにフレキシブルに造形していくのには向いていないので、キャラクター作成などでは一般的に使用されません。
ですがその半面、一枚一枚の面を高精度で作成できるので、CADとの相性や工業製品には向いています。
(プロダクトデザインやカーデザイン等でよく使用されています)

Rhinoceros はサーフェスモデリング系であり2D図面も起こせたりするので、工業製品に特化しています。

Adobe Illustratorに似ている?基本的な操作感

タイトルに直感的と銘打ってますが、個人的にAdobeのIllustrator(以下イラレ)に似ていると思っています。

イラレも基本操作は直感的だと思っていて、お絵かきに似ていますよね。
①ベクターデータの線で絵を縁取り
②中を塗りつぶす
絵でも基本はこういう描き方をしていくのではないでしょうか。

Rhinocerosも全く一緒です。
しいていえば紙にお絵かきをし、それをハサミで切って貼り合わせ、立体物を作っていく感覚、といったところでしょうか。

文章だけでは伝わりづらいので以下に基本的な操作画像を載せておきました。

①下の画像はMac版 Rhinocerosの操作画面の一部です。
イラレのアートボードのようなものと思ってください。今はなにもありませんね。ここにお絵かきしていきます。

②下の画像のように線を書きました。イラレで言うボックスですね(わかりやすく水色で表示し、寸法をグレーで表示しています)

③イラレの塗りつぶしのようにサーフェスツールを使用することで、3Dの面が塗りつぶしのように表示されました!(右上の立体用の画面)

④同じように面を追加してL字の板を作ってみましょう!
下方向に線を作り。。。

⑤サーフェスツールで面を作り完成です。

⑥グルグル動かしてみると立体だということが分かります。

⑦曲面も簡単に作成可能です!まずは線を用意します。

⑧線一本から面を伸ばすように作ることもできます。

⑨作りたい立体が四角形など基本図形で決まっている場合は、線無しでいきなり作ることも可能です。

もっとたくさんの機能があるのですが、触りとしてはこれぐらいでしょうか。
どういうソフトなのか、なぜイラレと近いと言ったのか、なんとなく分かっていただけたかと思います(説明ベタですみません)

⑩おまけ:イラレのように線(面)を点で制御しているので、面や線を点で移動させることも可能です。

CADソフトの図面データ・イラレのベクターデータにも対応しているので、読み込んで利用することも可能です。

必要スペック・価格はどうなの?

Rhinoceros はモデリングソフトとしては非常に安価です。
後述にもありますが、Rhinocerosはプラグインを追加することでより真価を発揮します。
なので安価なのです。
この記事を書いた2019年5月現在、Mac版は10万円程でパッケージ版の購入が可能です。

ですがそれを差し置いても、充分すぎる基本機能がある大変素晴らしいソフトです。
NURBSモデリングソフトは非常に高価な物が多い中、こんなに安くていいの?と思います。

スペックも基本機能で使う分にはそこまで高くなくても大丈夫です。
最近のノートPCならよほど低い性能でなければ充分動くと思います。
(それでも念の為調べて購入することをオススメします)

プラグインがあってこそ真価を発揮する

Rhinocerosには色々なプラグインがあります。
単体でもレンダリング機能はあるのですが、より綺麗にレンダリングできるようにするプラグインがあったり、プラグラミングのような手法を利用して、有機的なモデリングを簡単に実現するプラグインもあります。

一つ一つはそこまで高価ではなく、自分流に付け足していけるのも強みですね。
最初から全ての機能がついていることで高価なソフトもあるので、
Rhinocerosは非常に手を付けやすいソフトと言えると思います。

※別記事にありますが、私はレンダリングは「Keyshot」を使っています。
こちらも手軽に綺麗なレンダリングができるので、Rhinocerosと合わせて重宝しています。
3Dレンダリング – 初心者こそKeyshotがオススメ!

まとめ:工業製品系の人は一度は触れてみてほしい!

いかがでしたでしょうか?
小難しい操作が多い3Dモデリングですが、Rhinocerosはお絵かきのように面を作り立体物を作っていけるという点で非常に入りやすいツールだと思います。

イラレやCADとの互換性もあるのでデザイナーには非常に扱いやすいです。

これからプロダクトデザインを学びたいという方には持っておいてもよいソフトだと思います。
(私はRhinocerosでいつもデザイン・設計をしています)

是非オススメのソフトです。
興味がある方はぜひ導入してみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。